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「水」について

私は地質調査・環境調査に関する仕事をしています。最近では「地球温暖化問題」や「ダイオキシン問題」など地球環境に関する問題が増えてきています。

私が仕事をする中で興味を感じた事柄や記事を、特に「水」をテーマにして紹介したいと思います。

おいしい水 とは

おいしい水とは?どんな水がおいしいのでしょうか。夏の暑い日、スポーツで汗を流した後、二日酔いの日の一杯の水などにおいしさを感じることでしょう。また、自分の出身地や地方の水のほうが大都市の水よりおいしいという先入観やイメージもあるでしょう。

このように水の味には、主観的な要素が影響しますので、おいしい水の定義にはむずかしいところがあります。厚生省では、行政や研究者などの専門家の意見を参考に全国の水道水を調べて、「おいしい水の要件」を数値化しています。

おいしくする成分として、蒸発残留物、硬度、遊離炭酸などがあり、ミネラルなどの含有量を示す蒸発残留物は、適量ですとコクのあるまろやかな味となりますが、量が多いと苦み、渋みが増します。

水の硬さを示す硬度は、ミネラルの中で数量的に多いカルシウム、マグネシウムの含有量を示しますが、硬度の低い水はくせが無く、高いと好き嫌いがでるようになります。また、マグネシウムの多い水は苦みを増します。

遊離炭酸は水の中の炭酸ガスで、さわやかな味を与えますが、多いと刺激が強くなります。

ー方、まずくする成分としては、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)、臭気物質、鉄分などの金属類などがあり、消毒に使う塩素も水にカルキ臭を与え、濃度が高いと味をまずくします。水温も大きく影響し、8〜12℃が最適ですが、水があたたまれば臭いが加わり、味は落ちます。冷たすぎる水も、口の中の感覚をまひさせて、うまさから遠ざけます。しかし、冷たさは水のまずさも隠しますので、水道水がまずいときは、冷蔵庫で冷やすのもいいでしょう。

「おいしい水」 水質項目 おいしい水の要件 水質基準値
蒸発残留物 30〜200mg/l <500mg/l
硬度 10〜100mg/l <200mg/l
遊離炭酸 3〜 30mg/l −
有機物等 < 3mg/l < 10mg/l
臭気度 < 3    . 異常でないこと
< 0.02mg/l <0.30mg/l
残留塩素 < 0.4mg/l −
水温 < 20℃ −

※厚生省(現 厚生労働省)「おいしい水研究会」による

地下水汚染問題

地下水汚染問題

私たちにとって大切な水資源である地下水の汚染が、新たな環境問題として取り上げられるようになってきました。

昭和57年〜58年にかけて環境庁(現 環境省)や地方公共団体で実施した地下水の水質調査の結果、発がん性の疑いがあるトリクロロエチレン等の有機塩素系溶剤による全国的な汚染が明らかとなりました。トリクロロエチレン等の性状は、常温で無色透明の液体であり、不燃性で蒸発しやすく、また、有機物質を溶かす力が強力なため、油分や繊維製品の汚れを落とす目的で、全属や機械・半導体部品の洗浄剤、ドライクリーニングの溶剤等に使われています。

地下水汚染が明らかとなって以来、法律の規制、地方公共団体の工場・事業場に対する立ち入り検査および指導、使用・管理方法の改善、溶剤の転換、排水処理の実施など、さまざまな対策により汚染防止の努力がはらわれています。

地球上に存在する水は海水が約97〜98%、淡水は2〜3%です。さらに淡水はその98%が南極や北極にある氷山で、残りの約2%が川、湖沼、地下水、水蒸気などのさまざまの姿で存在しています。地球全体で私たちが使える水はわずか約0.04%と、ごく限られたものなのです。

川の自浄作用と生物

川の自浄作用と生物

昔から、“三尺下れば水清し”というたとえがあるように川には水をきれいにする力があります。有機排水(よごれた水)が川に流入すると、その地点の水質は悪くなりますが、下流にいくにしたがってきれいになり、ある―定の距離を流れると、また元のきれいな川に戻ります。この現象を水の自浄作用といいます。

しかし、自然にきれいになるといっても、よごれた川が清水でうすめられてもきれいになるわけで、見かけ上よくなってもよごれそのものは消滅することにはならないので、真の自浄作用とはいえません。真の自浄作用とは、有機物が酸化分解されて無機物になる現象をいいますが、この酸化分解に大きな役割を果たすのが水中の生物たちです。

酸化分解とは、生物がよごれを食べて無害なものに変える現象をいいますが、役に立つ生物は主に、細菌類、藻類、原生動物(ぞうりむしなど)、後生動物(みじんこなど)です。

川や湖などのよごれの程度をはかる尺度にBODがあります。BODとは、微生物が水中のよごれを酸化分解するときに消費する酸素の量をあらわします。したがって、BODの数値が大きいほど、よごれの度合いが高まります。 BOD濃度の高い排水(生活排水で約200mg/lあります)が小さな川に多量に流されると、水中に酸素があるかぎり生物によって消費されますが、最後には無酸素状態になり、有機物の腐敗や発酵により、メタンガスや硫化水素などが発生し、水生生物はいきていけなくなります。

自浄作用はどのような河川でもあてはまるものではありません。 いったんよごれた川を元に戻すには、生物たちの並々ならぬ努力があることをよく理解して、川をよごさないよう心がけましょう。

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野沢かずとし事務所
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